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本日発売 サーバ/インフラエンジニア養成読本 基礎スキル編

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今日、2015/04/30発売の「サーバ/インフラエンジニア養成読本 基礎スキル編」のシェルスクリプト入門を私が担当しました。

シェルスクリプト入門となっていますが、初めてコマンドを打つ人を前提に書いているのでLinuxの初心者にも分かりやすいと思います。特に周りにLinuxの利用者がおらず、独学を想定して書きました。

今後、仕事でUNIX/Linuxを使うのであれば役立つと思います。

「百年の孤独」ガブリエル・ガルシア=マルケス

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100南米の何もない場所に夫婦がやって来た。やがてマコンドという町になり、鉄道が通った。戦争があり、長く続く雨があった。

有名な作品でずっと読もうと思っていたが、かなり分厚い本なので試験に合格したら読もうとずっと思っていた。ある家族の100年にも渡る不思議な話がこれでもかと続く。

読んでいて参るのが、登場人物の名前。同じ名前、アルカディオやらアウレリャノが何人も出てくるので大混乱。ここまで登場人物一覧を確認しながら読んだ本はかつてない。これから読むのであれば、家系図を作りつつ、出来事をメモしていくといいでしょう。ちなみに英雄、アウレリャノ・ブエンディア大佐には違う女に産ませた息子、アウレリャノが17人います…。

読み終わるとお腹いっぱいという感じだけど、もう一度読みたい気もする。いつか年を取って暇になったら、読もうかな。時間のある時にじっくり読む本を探している方に強くお勧め。

百年の孤独 (Gabriel Jose Garcia Marquez (1967))

パックス・モンゴリカ―チンギス・ハンがつくった新世界

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123_1パックス・モンゴリカ―チンギス・ハンがつくった新世界
ジャック ウェザーフォード (著), 星川 淳 (翻訳), 横堀 冨佐子 (翻訳)

現在、日経新聞では「世界を創った男チンギスハン」堺屋太一が連載中でありますが、この本もチンギスハン関連です。モンゴル帝国の歴史を書いていますが、ものすごく面白い。近いのに、モンゴルのことは全然知らなかったのです。

例えば、

応援のときに使う"フレーフレー"はモンゴル語の掛け声である、とか

印刷技術を積極的に利用した(より効率的にするためアルファベットの利用が推奨された)、とか(グーテンベルクより前のこと)

硬貨より軽い紙幣を流通させた、

などもう驚きでいっぱい。

「フラット化する世界」の走りはモンゴル帝国なのかも、と思ってしまうのです。

ローマ世界の終焉―ローマ人の物語XV― 塩野七生 著

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Rome_1 ローマ世界の終焉―ローマ人の物語XV―
塩野七生 著

15巻ついに読み終わってしまった。次がないと思うと何だか切ない。

それにしても西ローマ帝国滅亡後、最終的にローマを荒廃させたのはかつての同朋東ローマ帝国だというのがもの悲しい。





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アメリカの雑誌を買うとこれでもか、というくらい定期購読を勧める葉書が付いてきます。2割3割引は当たり前で、腕時計やらバッグなどのおまけもついたりします。

定期購読が一般的なのは日本と違い車での通勤が多く、電車通勤で毎日KIOSKに立ち寄る日本人とは違うというのが大きいのでしょう。電車の中で雑誌は読めますが、車の運転中には読めませんしね。

とはいいつつ、近年日本でも定期購読の形をとる雑誌は増えつつあります。

しかし、定期購読をしていない雑誌もあるわけで。とすると毎週(月)、忘れずに買う必要があります。私はうっかり買い忘れないようにサーバにcronで雑誌発売日にメールを携帯に送るようにしたりしていました。それはいいとして、海外に行っている時に買い損ねるとちょっと悲しい…。

ということで調べてみると、あちこちで定期購読ができます。例えばセブンアンドワイ。見てみると2から17%くらいの割引で定期購読可能です。アメリカほどの割引ではありませんが、買い忘れることと、自宅に自動的に届くことを考えれば十分な値段です。早速申し込み、2週間ほどした今日、最初の号が届きました。

駅で朝に、発売日の雑誌を読むことが命!でない方にはお薦めのサービスです。

「フラット化する世界」トーマス・フリードマン (著)

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Flatフラット化する世界(上)
フラット化する世界(下)
トーマス・フリードマン (著), 伏見 威蕃 (翻訳)

1995年に発売された「ビーイング・デジタル」ニコラス・ネグロポンテ (著)はかなり売れ、話題にもなった。内容は多くのものがデジタル化され、世界を簡単に流通できるようになるだろうというもの(だったはず)。

そして多くのものが実際にデジタル化さるようになり、それが世界にどう影響を与えているかを伝えているのがこの本。ものすごく売れているらしい。

光回線の普及に伴い、多くのもの(音声、書類など)がデジタル化されアメリカよりインドなどに送られて作業されるようになった。そのことにより労働コストは下がるが、当然アメリカ国内で職を失う人が出てくる。グローバル化とはそれを受け入れるしかない(?)ことであり、とすると我々はどうすべきなのか。日本でも多くの仕事が中国などに流れているのはご存知の通り。

この本の中で日本は比較的好意的に書いてあるが、住んでいる(多分ほとんどの)我々にとっては将来は安心できない。少子化と学力低下、さらに体力も低下じゃね。

子供:なぜ勉強するの?

昔:いい学校に入って、いい就職先を見つけるためだよ。

今:勉強しないとインドや中国に根こそぎ仕事を持っていかれちゃうぞ。

この本の前に書かれた「レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体」も興味深い。

「シーラという子」 トリイ・L. ヘイデン (著)

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Child_1シーラという子―虐待されたある少女の物語
トリイ・L. ヘイデン (著), Torey L. Hayden (原著), 入江 真佐子 (翻訳)





Tigerタイガーと呼ばれた子―愛に飢えたある少女の物語
トリイ ヘイデン (著), Torey Hayden (原著), 入江 真佐子 (翻訳)

これら2つの本はシーラという女の子の話である、実話らしい。原作ではシーラから15年ほど経ってタイガーが出版されたようだが、日本では1996年に続けて出版された。

シーラは14歳の母親に捨てられ父親と暮らす大問題児であり、作者ヘイデンのクラスへやってくる。最初の本でシーラは6歳であり、およそ半年の関わりが書かれている。

いい本だと聞いて図書館で借りてきたものの、タイトルを見て読むのを止めようかと思った。虐待されたと書かれているように、心温まる話ではない。しかし読み始めてみると、止められない。

それまでの人生がひどいものであったものの、シーラは大変頭が良いということが分かり作者はその才能を活かそうとする。シーラはクラスに馴染めなかったものの、作者の努力により心を開いていくかのように見えた。しかしほどなくクラスは終了し、シーラは別のクラスへ送られる。

タイガーはその後、14歳のシーラに再会してからの話である。6歳で別れたシーラはその後もひどい虐待を受け、また6歳の頃の日々をまったく覚えていないということで作者はショックを受けるのだが…。

シーラから作者へ送られたある手紙(詩)、があまりに印象的なこの物語。この2冊は読んで損したとは思わないでしょう。

ゾウを消せ----天才マジシャンたちの黄金時代

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Zzzz_1 ゾウを消せ----天才マジシャンたちの黄金時代
ジム・ステインメイヤー

テーブルマジックではなく、舞台上の動物を消したりする大掛かりな手品の歴史の本。昔も今も、人や動物か忽然と消えることはありえないので当然ながら錯覚を利用します。鏡とか照明とかを駆使して。

そうは分かっていても、マリックさんをテレビで見るたびにビビったりして…。

この本の訳者あとがきにも登場する現役最高峰のランス・バートンはラスベガスで見ることが出来ます。行くのなら、先にこの本を読むといいかもしれません。

Lance Burton: Master Magician

「無痛」 久坂部 羊 著

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Mutsu 無痛
久坂部 羊

この物語には患者を見るだけで症状を判断できる医者がふたり登場する。おいおいという感じだが、考えてみれば検査機のなかった昔はどうしていたのかというところに行き着く。そういえば「チャングムの誓い」で患者を診る授業では、顔色と脈だけで診断していますね。

さらに殺人などを犯す人物は独特なサインが顔に出るとこの話の中にあり、今日ニュースを見ていてジョンベネ事件のジョン・カー容疑者にはそのサインが出ているように見えました…。ただジョンベネの件は微妙という報道になりつつあるようですが。

米メディア、ジョンベネ事件の続報は慎重

とりあえず、この本はなかなか楽しめます。

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カラマーゾフの兄弟
ドストエフスキー 著

ドストエフスキーは「罪と罰」を読んだからいいやと思っていたが、この本が絶賛されていることを最近になって知る。

東大教官がすすめる100冊

となると読まねばなるまい。ちなみに私が読んだ世界文学全集(米川正夫 訳)版の解説には、この本を超えるものは「聖書」しかないと書いてある…。

ここ数週間、朝起きるたびに何か暗い気持ちであった。それは何故って、この本を読んでいたから。いつもながらというか、ドストエフスキーは重い。ロシア文学には明るい太陽とかさわやかな笑顔などの言葉は絶対存在しないに違いない。

ごく簡単にまとめると父カラマーゾフと息子4人兄弟の話であり、長男と次男三男、四男でそれぞれ母親が違うという複雑な家庭。そして父親が殺され、長男が疑われる…。

やりきれない話の連続という感じだが、最終的に三男(アリョーシャ)が明るい希望を語って終わり、何かほっとさせられる。

2度3度読んでみたい気もするが、かなり長いので当分先でしょう。

最高の小説ということだそうですので、皆さんもぜひどうぞ。ただ気分が落ち込んでいるときに読むのはお薦めできません…。

参考、巻頭にこの言葉あり。

誠に実(まこと)に爾曹(なんじら)に告げん、一粒
の麦もし地に落ちて死なず
ば唯一つにてあらん。もし
死なば多くの実を結ぶべし

ヨハネ伝第12章24節

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