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Ccierouting_and_switching_uselogo_4 はじめに
多くの人が書いていますが、CCNAの次がCCNP、そしてその次がCCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)ではありません。CCNPとCCIEはまったく別であり、比較対象にはなりません。私はこのことをよく理解せず、軽い気持ちで始めてしまい後悔しました。一度勉強を始めて時間とお金を投入してしまうと、後に引けない状態になります。よく考えて調べてから、CCIE挑戦を決めましょう。

時間
まず何より勉強できる時間の確保が重要です。社会人にとっては何よりもこれが切実な問題でしょう。平日は残業なしで帰って勉強、土日は丸一日勉強に当てるという期間が一年は必要です。そして試験を受け始めたら、受かるまで毎月受け続けることをお薦めします。途中で休みがあると、再び思い出すためにかなりの時間を取られるためです。私は忙しいために試験を受けては勉強を休んで仕事、を繰り返したため時間がかかってしまいました。とにかく勉強できる時間が確保できないのであれば、止めたほうがいいでしょう。

通常であればまずCCIE Writtenに合格してからCCIE Labの勉強を始めると思いますが、もし長期的に考えているのであればWrittenとLabを並行して勉強することをお薦めします。CCIE Writtenの有効期間は3年。だらだらやっているとLab試験を受けようとした時にWritten無効になっている可能性があります。試験のための時間が取れることが確定してから、Writtenを受けるのは悪くない考えと思います。

お金
一度で受かることはあまりないので、会社が試験料を出してくれない場合はとりあえず3回分を確保しましょう。当然のことながら、関東圏外の方は新宿までの旅費も3回分必要です。来月受ければ合格できると、思った時にお金がないというのは最悪です。ちなみに未だに東京では試験料は振込のみで、クレジットカードは受け付けていません。

Cisco Pressなどの書籍代。INEIPexpertなどのワークブック代も必要です。これらの値段は高が知れていますが、買ってみると、それらを読んで理解するのにどれだけの時間が必要かを想像しゾッとすることでしょう。

勉強のための機材(ルータ、スイッチ)がもちろん頭の痛い問題になります。

機材
ルーティングだけであればDynamipsでほぼ済みますが、スイッチングのサポートは不完全なのでCatalystは実機が必要です。会社などで自由に触れる環境がないのであれば、買うしかありません。とにかくL2に苦手意識があると絶対に合格は無理です。スイッチの練習には時間をかけましょう。

DynamipsはクアッドコアCPUで4GBメモリあるマシンを1台用意すれば、実用的なフルラボの構成が可能です。PCは10万円もせずに用意できますが、試験用のIOSの入手が面倒でしょう。私はDynamips専用マシンをLinuxで構築し、Windowsから接続して練習していました。

勉強方法
独学はお薦めできません、経験者の私は痛感しています。独学はとにかく恐ろしく時間がかかります。どうでもいいことを時間をかけて調べたり、重要な点をずっと見落としていたりしました。周りにCCIE保持者がいない、質問できる人がいないのであれば、一度はCisco 360 Learning Programなどのクラスを受けるといいでしょう。かなり高いですが実際にCCIE保持者がどのように設定するかなどを直接見て、普段疑問に思っている点を質問できると理解が一気に進むと思います。私は受けたことがないので、あくまでも想像ですが…。

色々書いてみましたが、もし私にお役に立てることがありましたら、いつでもご連絡下さい。