カラマーゾフの兄弟
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カラマーゾフの兄弟
ドストエフスキー 著
ドストエフスキーは「罪と罰」を読んだからいいやと思っていたが、この本が絶賛されていることを最近になって知る。
となると読まねばなるまい。ちなみに私が読んだ世界文学全集(米川正夫 訳)版の解説には、この本を超えるものは「聖書」しかないと書いてある…。
ここ数週間、朝起きるたびに何か暗い気持ちであった。それは何故って、この本を読んでいたから。いつもながらというか、ドストエフスキーは重い。ロシア文学には明るい太陽とかさわやかな笑顔などの言葉は絶対存在しないに違いない。
ごく簡単にまとめると父カラマーゾフと息子4人兄弟の話であり、長男と次男三男、四男でそれぞれ母親が違うという複雑な家庭。そして父親が殺され、長男が疑われる…。
やりきれない話の連続という感じだが、最終的に三男(アリョーシャ)が明るい希望を語って終わり、何かほっとさせられる。
2度3度読んでみたい気もするが、かなり長いので当分先でしょう。
最高の小説ということだそうですので、皆さんもぜひどうぞ。ただ気分が落ち込んでいるときに読むのはお薦めできません…。
参考、巻頭にこの言葉あり。
誠に実(まこと)に爾曹(なんじら)に告げん、一粒
の麦もし地に落ちて死なず
ば唯一つにてあらん。もし
死なば多くの実を結ぶべし
ヨハネ伝第12章24節
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