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メンテを任されているとある会社より、メールが送信できないとの連絡があった。聞いてみると興味深い、すべてのマシンでWebの利用やメールの受信は出来るがメールの送信だけが出来ないというのだ。

さてこれがすべて同じOSか、MUAであればウィルスかと判断がつくがそうではない。Windows XPとWindows 98の混在であり、かつMUAはBecky!とOutlook Expressの混在なのである。

そしてさらにメールが送れないアカウントもレンタルサーバで利用しているものとPanasonic Hi-Hoの混在である。ちなみにOutlookのエラーメッセージはこれ。

>> サーバーへの接続は失敗しました。 アカウント : 'mail.example.com', サーバー
>> : 'mail.example.com', プロトコル : SMTP, ポート : 25, セキュリティ
>> (SSL): なし, ソケット エラー : 10060, エラー番号 : 0x800CCC0E

とすると共通するのはポート25を利用しているということ。ルータにファイヤウォールの設定がされてしまったのだろうか?しかし確認すると25番が制限されているということはない、ルータのパスワードを知っているのは私だけなので当たり前だが。

この会社が使っている回線はNTTフレッツの光であるが、NTT側がポート25を制限しているのかと思ったがどう考えてもありえない。

レンタルサーバ会社のサポートページを見ても特に問題があるということはない。そして別のNTTフレッツ回線を使ってみたところ、レンタルサーバのメールアカウントから問題なくメール送信が実行された。

ということは???

そう、残る違いは利用しているプロバイダだけ。前者は@niftyを利用し、後者はHi-Hoを使っている。そして見つかったのがこのページ。

25番ポートブロック(Outbound Port25 Blocking)

要するに、うちのメールアカウントの利用以外ではポート25番は通しませんよということだ。そういえばこの話は以前読んでいたような。

そして代替利用のサブミッションポート(ポート587)を指定するとメールはさっくり送信された…。

ちなみに587番はこう書いてありました。

$ grep 587 /etc/services
submission  587/tcp   msa    # mail message submission
submission  587/udp   msa    # mail message submission

追加
メール送信エラーの対処法 Outlook編