プロファイリング・ビジネス~米国「諜報産業」の最強戦略
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プロファイリング・ビジネス~米国「諜報産業」の最強戦略
ロバート・オハロー (著), 中谷 和男 (翻訳)
個人情報の流出は日本でも問題だが、アメリカでは911以降大変なことになっていますよというのがこの本。
それまではプライバシーを保護すべきという考えが強かったのに、2001年10月に可決されたアメリカ愛国者(Providing Appropriate Tools Required to Intercept and Obstruct Terrorism)により、テロリストを防ぐためには多少のことは目をつぶりましょうとなった。そしたら大変なことに…。民間のデータ収集会社が膨大な個人情報を蓄積し、それを個人ごとに分類することで誰がどこで何をしているのか筒抜けになっているということ。
この本に載っている民間の会社はこれら。
Acxiom
ChoicePoint
Identix
LexisNexis
そしてこれらの情報がうまく利用されないことにより、犯罪者や容疑者と同姓同名というだけで飛行機に乗れない人が続出しています。
たとえば私の指紋は日本政府は把握していないが、アメリカに行くと何月何日にどの便でアメリカに入ったか、どのホテルに泊まったかに加えて指紋と顔写真が少なくとも保存されます。それに加えてアメリカ発行のクレジットカードを使うとその期間に何を買ったか、何を見たかがすぐに分かっちゃいます。
そしてこれからRFIDが発達するともっと大変なことになるみたい。未来は暗いのかも。
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