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2006年10月

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最近BGMはiTunesのラジオを愛用していますが、本日Jazzセクションを見ていたらPat Methenyという局が出来ている…、素晴らしい。個人的には、バッハとモーツァルト専門局が出来ることを願います。

ちなみに下記ホームページからも再生できます。

Pat Metheny

ダイナースでEdyチャージが可能に

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Edy Edyの利用に際しては入金時に利用するクレジットカードを指定するのですが、ダイナースカードは利用できませんでした。ところがいつの間にやら使えるようになってます…。そろそろ無視できない存在になってきたということでしょうか。ということはEdy付きのダイナースカードも登場するかもしれません(今でもANAカードなら付いてますが)。

ダイナースクラブカードでEdyへのチャージ(入金)が可能に

ということで携帯電話のEdy設定を変更してみました。私の日々の生活ではEdyが欠かせず結構使っているので、ダイナースに集約できるのはありがたいことです。

ちなみにEdy付き三井住友VISAカードのチャージ用クレジットカードは変更できませんでした。考えてみれば、まぁ当たり前ですね。

それとモバイルSuicaもダイナースから使えるようになるとのこと。Suica用のビューカードを持っているので、財布からカードを1枚減らせそうです。

モバイルSuica会員登録にご指定いただけます

ちなみにパソリがあれば、おサイフケータイでもPCからチャージや残高確認が出来ます。

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近年のLinuxではテキストエディタviに代わり、多機能化されたvim(vi improved)が標準装備されていることが多いです。named.confなどを編集するときに色が付いたり、ウィンドウの分割が出来たりします。

viではなくvimが起動される仕組みはaliasにあり、そしてvimは/usr/binにインストールされています。

# alias
alias vi='vim'
# which vim
/usr/bin/vim

ここでのポイントは/usrは別のパーティションにインストールされることが多いということ。通常サーバでの利用であれば、分けます。ということは/usrがマウントされていない状態でviを起動しようとすると、当然エラーになります…。

シングルユーザモードなどで/usrが利用できないときは/bin/viとフルパスでviを起動するか、\viと打ってaliasを利用せずにviを起動するという方法を覚えておくべきでしょう。

「シーラという子」 トリイ・L. ヘイデン (著)

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Child_1シーラという子―虐待されたある少女の物語
トリイ・L. ヘイデン (著), Torey L. Hayden (原著), 入江 真佐子 (翻訳)





Tigerタイガーと呼ばれた子―愛に飢えたある少女の物語
トリイ ヘイデン (著), Torey Hayden (原著), 入江 真佐子 (翻訳)

これら2つの本はシーラという女の子の話である、実話らしい。原作ではシーラから15年ほど経ってタイガーが出版されたようだが、日本では1996年に続けて出版された。

シーラは14歳の母親に捨てられ父親と暮らす大問題児であり、作者ヘイデンのクラスへやってくる。最初の本でシーラは6歳であり、およそ半年の関わりが書かれている。

いい本だと聞いて図書館で借りてきたものの、タイトルを見て読むのを止めようかと思った。虐待されたと書かれているように、心温まる話ではない。しかし読み始めてみると、止められない。

それまでの人生がひどいものであったものの、シーラは大変頭が良いということが分かり作者はその才能を活かそうとする。シーラはクラスに馴染めなかったものの、作者の努力により心を開いていくかのように見えた。しかしほどなくクラスは終了し、シーラは別のクラスへ送られる。

タイガーはその後、14歳のシーラに再会してからの話である。6歳で別れたシーラはその後もひどい虐待を受け、また6歳の頃の日々をまったく覚えていないということで作者はショックを受けるのだが…。

シーラから作者へ送られたある手紙(詩)、があまりに印象的なこの物語。この2冊は読んで損したとは思わないでしょう。

名古屋は絶好調らしい

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Image147駅前に新しいビル、ミッドランド スクエアが出来たり中日ドラゴンズが優勝したりと名古屋は愛知博が終わった後も好循環が続いている模様です。

さて友人の結婚式のために名古屋まで行ってきました。最後に行った時も結婚式だったような…。ともかく素晴らしい天気の1日でした。

ところで久しぶりに行く名古屋なので1泊して、昔の友人にでも会おうかと思い名古屋マリオットアソシアホテルを予約しようとしたら満室なんですよ。それも2ヶ月以上前の時点で!ひょっとして大安なのかと思ったら、そんなこともない。加えて結婚式が行われるホテルも、満室。ということで日帰りにしました。

わざわざ名古屋まで行って日帰りというのももったいない話です。ちなみに、まだひつまぶしって食べたことがないんですよ。

ソウルの秋葉原?テクノマート

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Image141ソウルの地下鉄2番線に乗り、江辺(カンピョン)駅で降りるとこんなに大きい(近かったので写りきってません…)ビルがあります。駅からは地下から直結しているここがテクノマート。

テクノマート(韓国語のみ)

Image139aここの7と8階にはPCショップが並んでいます。ヨドバシカメラみたいに大きな店がど〜んとあるのではなく、小さな店がびっしり。3 x 5mくらいのスペースを賃貸で使っているみたい。Dellのリアルサイトもあったり。

日本ではPC自作は下火、な感じですが少なくともこの中では熱い模様。自作PCも結構売ってます。私はもう2年以上、自作していないかも。

ちなみに値段は日本と比べて特に安い感じはしないかな。まぁハングル版Windowsは新鮮ですが。

Image140 驚くのが6階、1フロア全部が携帯電話売り場。ここも同じように小さな店がずらっと並んでます。当然ながら日本では見かけない機種ばかり。ただ値段はまったく表示していないので、交渉が必要なのでしょう。

店の前を歩くと売り子のお姉さんが「お兄さ〜ん、安くするから見てって〜♥」(すいません、韓国語ですので正確にはどういっているか分かりません)みたいな感じでがんがん声をかけてくるので、私のように気の弱い男性は注意が必要です。

ちなみに外国人はプリペイド携帯しか買えないらしい。

ソウルで秋葉原が恋しくなったら行ってみましょう。一番上の階には映画館、その下には食堂街と雨の日でも一日楽しめるであろう構成です。下の階には洋服売り場もあり。

ポムロールに死す 復活編

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ポムロールに死す 絶望編 より続く

食事の後、シャワーを浴び死んだように寝るつもりだったが、時差のためか4時過ぎにはすでに目が覚めていた。幸いなことに風邪はひいていないようだ。

昨夜の話ではH***zのメカニックは朝一番でホテルに電話をよこす約束になっていたが、もちろんそんなことを信じて時間を潰すわけにはいかない。よって支店が開いたら、すぐに直接行くつもりでいた。

そして8時過ぎに直接支店にたどり着く、開いていた。中には頼りになりそうな男性が1名。早速車の鍵を見せ、何かデータベースに入っているか確認してくれと聞いてみた。するとまたも驚きの事実が。

「何も入ってないよ」

H***zのシステムはいったいどうなっているのかと切れそうになったが、私が切れても何も話は進まない。我慢して昨日あったことを説明した。するとどこかに電話する彼。すると電話先には我々のデータが残っていたようだ。

今回は展開が早く、メカニックは空港から来る、この時間は渋滞しているので9時を過ぎるだろうと。そして、昨日はこの支店が開いている時間(17時まで?)だったらもっと早く助けられたのにと言われた。

1時間ほどあるのでホテルに戻り、現状を全員に説明した。本来であれば10時30分からシャトー見学であったが、当然無理。そちらのキャンセルはS氏に頼んだ。

9時にN氏と共にH***zへ向かうも、まだ来ていない。ちょうどいいのでふたりで朝食を取った。たまたま駅に美味しそうなパン屋があったので入ったのだが、確かに美味しい。PAULという店で有名なのかと思ったらあちこちの国にあり、日本にもかなりあるらしい。今まで気がつかなかった…。

さて食べ終わり9時30分、そろそろかと思ったら携帯電話が鳴る。早速向かうとH***zの前には想像よりも大きいトラックが1台とおっちゃんが一人。ちなみに彼は英語が全然出来ない。

N氏がデジタルカメラで撮った車の状態を見せ、出発となった。トラックに乗ってみると確かにカーナビなるものは付いていない…。地図で場所を示し、現場に着いたのはおよそ1時間後だった。

Image089a

車は幸いにも昨日とまったく同じ状態でそこにいた。いきなりトラックを奥に入れて同じ状態になっては困るので、最初は徒歩でここまで来て説明をする。彼は顔色一つ変えトラックに戻った。

 

Image091

しばらくするとトラックがバックで入ってきた。どうやら荷台にあるウインチを使うようだ。彼はワイヤを引き出し、その先に太いシートベルトのような物を連結した。大丈夫かと思ったら、N氏があれはなかなか強いんですよと言う。なるほど。

すると彼は以外な行動に出た。そのベルトを左前方車輪の軸にかけるのである。えっ!シャシーに付いているフックを使うのではないの?と思ったが素人がプロの仕事に口を出すのも失礼かと思い、黙って見ていた。

準備が整いウインチのリモコンを持ち、彼が車に乗る。エンジンをかけ、ウインチでちょっとずつ引っ張りながら、エンジンをふかす。うまく出るのか…。

するとパチンと音がしてベルトが切れてしまった、いやフックが外れたのかも。どちらにしてもやり直しである。それを見ていたN氏が助手席にある車の説明書を取り出し、熱心に何かを探し始めた。しばらくすると見つかったらしく、今度はトランクを開け中のものをすべて取り出す。その下の補助輪の横に探していた金具はあった。

Image095a 金具を持ち、車前方へ。そしてフロントバンパーの上にある隠し穴を開け、そこにその金具をねじ込んだ。な〜るほど、必要なときだけ付けるんですね。って私が感心するのはいいとして、なんでメカニックのおっちゃんがこのことを知らないのか。ちなみにN氏がこの金具を彼に見せたら「トレビアン!」と言ったらしい。おいおいこれ国産車だろうが、と思いっきり突っ込みを入れたかったがもちろん黙っていた。どこの国でもベテランは新しい技術にあまり興味がないようで。

Image097a これ以後はその金具にワイヤを引っ掛けて作業は進行。2度目に引っ張った時には車が動き少し上がってきた。そしてワイヤーの角度を変えつつ作業は進み、車が完全に脱出したのはおよそ1時間後であった。

写真は実際に車輪が埋まっていた部分(水溜りになっているのが前輪のはまっていた場所)。自力で出られるわけがありません。

さて上がった車を見て彼は自走は無理だから積んで帰る、みたいなこと言っている。確かにこのまま走ってブレーキが利くのか心配だ。

Image101 そして車はそのままトラックに積まれた。トラックはそのままH***zの作業場があるボルドー空港へ向かう。着いてみるとびっくり、事故車が大量に置いてある…。結構事故は多いのだね。

彼は車の確認に時間がかかるから食事をしてこい、みたいなことを言う。この時点で12時30分。我々ふたりは1時間後にきれいになった車、または代車が手配されていることを信じ、歩いて10分ほどの空港ターミナルへ向かった。

カフェでサラダあたりをつつきながら、談笑する我々。後ちょっとですよ。私は昨日通訳をしてくれた女性に車は救出できました、と電話で報告したりした。

13時35分、満を持してH***zの駐車場に戻るとN氏がこう呟く。

「そのままですよ!」

確かに我々の哀れな407は泥だらけのまま、駐車場に置かれていたのだった…。愕然とする我々ふたり。

待っていてもしょうがないので、目の前にあった事務所らしき建物に入る。すると最初に入った部屋には責任者らしき女性がいた。そして彼女に我々の車を指差し進捗状況はどうなっているかと聞くと、「何も聞いていない」との衝撃の答え。この瞬間私は気力を失い、これまでの経緯を説明する言葉が出なかった。

それを察したN氏が、代わりに今日車を引っ張りあげて確認のためにここにもって来たことを伝えてくれる。ありがたい、というかあのおっちゃんはどこに行ったのか(多分昼食中)?

私はこの日、強いショックを受けて言葉を失う人の気持ちが少し分かった気がした。

彼女は外に出て、ちょうどそこにいた女性メカニックに話を始めた。そして我々のところに戻ってくると、今から洗車と確認をします、問題なければそのまま乗って帰ってOK、と言う。そして女性メカニックが407に乗り、洗車場に車を入れた。

Image104a 高圧水で右前後輪を洗い流し、洗車機へ。洗車終了後、彼女が車を発進、急停止して完了。見ている我々のところにやってきて、「OK」と言い鍵を渡してくれた。やれば早いのね、仕事。

14時05分、およそ21時間ぶりに407は我々の元に戻ったのである。あまりに長い救出劇であった。

ちなみに契約時にフルインシュアランス(保険全部)をかけてあったためか、昨夜のタクシー代は向こう持ち。本日の作業も特にサインなどを求められなかった。もし保険をかけていなかったらいくら請求されたことか…。

メカニックのお姉さんに問題なしと判断された車だが、実際には問題大ありだった。110km/h以上のスピードを出すと車体がガタガタと揺れるのだ!そしてそれ以上出すと尋常ではない揺れが…。

そして調子は日ごとに悪くなり、最終日には80km/h以上出せないという悲惨な状態に。ウインチで引き上げる時に車軸かホイールあたりが歪んだのだろうか。

フランスの高速道路は田舎だと平均130-150km/hで走っている中これはつらい。スピード計は250km/hまであるのに…。そしてトラックにも抜かれるという屈辱。毎日、高速道路で車がバラバラに分解するのではという恐怖と戦いながらの移動となった。

最終日H***zまでの道程が何と遠かったことか。車を返しこの状態をスタッフに報告すると、「ノープロブレム」と。とりあえず、無事に返せてよかったよ。

さようなら、407。君の性能を引き出すことが出来なかったのが心残りだよ。

そして我々一向はTGVでパリに戻った。

fine

教訓
舗装されていない道を走るのは止めましょう(特に雨の後)。
レンタカーする時、保険はかけたほうがいいかも。
ヨーロッパでは日曜日はおとなしくしていましょう。

ポムロールに死す 絶望編

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フランスを旅行していた我々はTGVでボルドー(Bordeaux)駅に着き、H***zでレンタカーを借りた。割り当てられたのは比較的新しいPeugeot 407のセダンである。ちなみにMT仕様。パリで借りるとATもそこそこあるのだが、田舎に来るとぐっと少なくなり、またあってもメルセデスのEクラスあたりでとっても高くなってしまう。

そしてこの2時間ほど後に、この車と我々は大変な出来事に巻き込まれたのである。

日曜日のこの日、車を手に入れたのは15時を過ぎていたので軽くサンテミリオンやポムロールのワイン畑でも見て、ホテルに行き明日からのシャトー見学に備える予定でいた。

そして我々はCatusseauという町に入った。航空写真で見るとここである。

Google Maps

そして我々がル パン("Le Pin" とても有名なワイン)はここかと、小さな家を通り沿いに見つけた。表に出てゆっくり見ようかと思ったが、弱く降っていた雨が急に強くなりしばらく車の中で様子を見ることとした。

そしてこの強い雨がこの後、我々を不幸のどん底へいざなったのである。

しばらく待つと雨が止み、また車でそろそろと動き始めた。そして細い道の奥にある小さい家がル パンであろうと判断しワイン畑の道を進んでいった。果たしてそこは目指した場所であったようで、ワイン通のS氏はやたらと嬉しそうだ。

ル パンのワイン畑を右に見ながら進むと、突き当りにあるT字路の先は何もなさそうである。そこでUターンすることとした。

左折し、バックし、前進して元の道に戻りますか。

左折。

バック。

前進、

前進、

前進、しませんけど…。

いや、いくらMT車が不慣れといえ前進くらいちゃんと出来ますよ!

もう一回。

異変を感じた助手席のN氏がドアを開けて様子を見てみると、

「タイヤが沈んでます」

ギョギョッと思い全員で外に出て確認してみると、確かに右側の前後輪が沈んでいる。っていうかとりあえず、どうしてこんなに柔らかいの?何故ってそれは粘土質の土で、雨により大量の水分を含んでいたから…。

前進はダメだが後進は行けそうということで、N氏に運転を代わってもらい脱出を試みる。一瞬、脱出できるかと思ったが出る気配はない。というかますます沈んでいくような…。

Image089a もがけばもがくほど深みにはまる、ということを実感した瞬間だった。

不幸はさらに続き、弱かった雨がまた強くなる。そんな中全員で車を押したり引いたり。でも最近の車は重くって、とてもそんなんでは動かない。しばらくするとエンジンの回し過ぎか、いや〜な匂いが。

格闘すること30分ほど、自力での脱出を諦めH***zの助けを呼ぶことにした。この時点で18時あたり。

私のイメージとしてはカーナビのGPSからH***zが我々の場所を特定。1時間ほどでH***zのお兄さんがお待たせ〜という感じでやってきて、30分ほどで車を救出してくれると信じていた。

しかし現実はそんなに甘くない。

H***zのフリーダイヤルに電話する、多分着信先はアイルランドあたりのコールセンターであろう。問題を伝え、助けをよこして欲しいと頼む。オペレータが場所はどこかと聞くので、GPSは使わないの?と聞くとメカニックの車にカーナビは付いていませんと衝撃の答えが…。

初めて来たフランスのワイン畑。何処と言われて説明できるはずもない。しかたなく町の名前と一番太い道路名を伝える。するとオペレータは45-60分でメカニックが行く、来なかったらまた電話してくれというのでやれやれと思い電話を切る。そしてこの時、私の携帯電話のバッテリは1/3。オペレータに私の電話番号を伝えたのに、嫌な感じである。

ホテルにチェックインする前にやって来たため、不幸中の幸いで荷物は全部乗っている。体が冷えないように皆とりあえず、シャツを替えた。

さてH***zのメカニックは直接ここには来ない、ということで指定した道路まで降りていった。カフェかバーで時間を潰せばいいでしょうと。

そしてその小さな町には、カフェもバーも1軒たりとも存在しなかった。

しかたなく雨宿りをしつつ待つ。

待つ。

そして19時近くになっても来る気配がない。もう一度電話して確認することにした。

電話すると日曜日夜だからオペレータの数が少ないせいか、中々つながらない。そして私の携帯電話のバッテリは切れた…。

N氏とS氏の携帯電話を借りて電話をしてみると何故かつながらない。理由として考えられるのは私のはボーダフォンで彼らのはドコモだということ。

さて困った。公衆電話なんてないし。

町にはカフェもバーもなかったが、なぜかお土産屋さんらしきものがある。そしてその事務所らしきところに男女8名ほどがいた。

そしてその中の一人の男性に電話を貸して欲しいと頼むと、快く携帯電話を渡してくれた。

さてもう一度電話してみると、また場所を言えという。どう考えても地元の彼らに説明してもらった方が早いだろうということで、代わりに英語の出来る男性に場所を説明してもらった。すると彼がいろいろと聞いてくれたらしく、またも45分待てという。

そしてその彼が言うには、前回私がかけた分の記録は残っていないと…。そりゃ来ないはずだって。H***zさん、いい仕事してますな。

しばらくすると英語を話す男性は帰宅し、その家の夫婦らしきふたりが残った。するとほとんど英語を離せない彼が寒いだろうとコーヒーを入れてくれた。なんとありがたいよ。

20時近くなり、もう暗い。そしてメカニックは来ない。

すると彼は自発的にH***zに電話をして交渉してくれている。何度もかけ直してくれている。後で聞くと無責任なオペレータばかり出るので何度も電話したとのこと。

最終的に真っ当な男性が出て、私に代われといったらしい。ここで電話を受け取り、話を聞くとまたも衝撃的な展開が。

「今晩はとても忙しい(正確にはcomplicateと言った)ので、そこに行くには3時間以上かかります」

おいおい、2時間待ってこれかよ。

「ということで今夜はタクシーを回しますので、それでホテルに帰りますか?」

と提案される。さすがにここで3時間以上待つのは現実的ではないので、タクシーを呼んでもらうことにした。すると40分待てという。隣町から呼べば10分で来そうなきもするが、とりあえず待つことにする。

ホテルに向かうということで、とりあえず全員ほっとした様子。そして一度車に戻り、今晩必要な荷物を取り出した。

そしてタクシーは来ない。

来ない。

またもフランス人の彼がH***zに電話してくれているらしい。すると暗がりから小柄な女性がやってきた。聞くと英語の話せない彼が通訳として彼女を呼んでくれたらしい。何て親切な人達…。

H***zから彼の電話に連絡が入り、明日はどうすると聞かれた。出来るだけ早く戻って、車を救出したいので朝一番で電話をしてくれるように念を押す。

そして21時55分ついにやって来た、タクシーである。最初にH***zへ電話してから4時間あまり、長い戦いであった…。

親切にしてくれた3人に礼を言い、タクシーに乗る。走り出すと後ろに座ったN氏やS氏は爆睡していたが、助手席に座った私はちゃんとホテルに着くか心配でそれどころではなかった。

ホテルに着いたのは22時30分。こちらは電話で確認しておいたので、チェックインは問題ない。そしてここで風呂に入ったりすると切りがないので、とりあえずそのまま食事に行くことにする。

フロントで聞くと駅前にはこの時間でも開いているレストランがあるらしい。確かに駅前には何軒かのレストランが営業中であった。

体が冷えたこんな時にはやはり、赤ワイン。そしてフレンチオニオンスープを飲むと、やっと文明の中に帰ってきた気がした。

永遠かと思えた夜がやっと終わったのだ。

復活編に続く

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