TGVでGo!
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TGVはフランスの高速鉄道で、よくフランス版新幹線などと呼ばれたりします。前回乗ったのはいつだったか、10年以上前だったか、とにかく久しぶりに乗ってみました。
前回チケットは窓口で買った記憶がありますが、現在は当然ながらネットで買うことが出来ます。
見てみるといろんな種類のチケットがあり、時間によっては格安版もあるみたい。それとチケットはそのまま印刷して使えるものもあるらしい。ただ、格安版と印刷できるチケットはフランス国内のみとか、特定の国からのみとかいろいろ制約があるようで、今回は通常版を予約し駅で受取を選んでみました。
で、当日まで不安だったのが駅でちゃんとチケットを受け取れるのかということ…。結果的にこれは杞憂に終わりました。
駅に行くと、こんな自動発券機がズラリ。恐る恐る触ってみると、当然ながら英語表記はあります。が、日本語はありません。
英語を選択し、チケットを受け取るで進むと予約番号を入れろ、となり入力してみるとはたして私の情報が!後はクレジットカードを入れて、パスワードを入れればOKです。ただし、クレジットカードはICチップ付きのものでないと駄目かもしれません(不確定情報)。
この自動発券機は試してみるとなかなか便利で、当日チケットなども買えます。見てると、多くの(若い)人はこれを使ってます。どう考えても、愛想の悪いカウンターで買うよりはいいでしょう。
ちなみにチケットはこんな感じ。何がすごいって、4人分なのにチケットは1枚だということ。素晴らしい合理性です、さすがはフランス。まぁこれは日本と違ってひとりひとりが改札を通る必要がないから出来るんですけどね。
ちなみに値段は距離で比較すると、新幹線よりもかなり安いです。
改札がないので、電車に乗るときは自分でチケットにスタンプを押します。そのスタンプ機がこれですが、愛嬌があるデザインですな。押さずに乗ると、車掌さんのチケット拝見時に何か言われるのかもしれません…。
4人でチケットを取ったらボックス席でした。そしてボックス席にはかなり大きなテーブルが付いていてかなり便利です。2等車では横4列、1等車では横3列と車幅はそんなに広くないです。
列車は定時に音もなく発車。パリを出るまではやたらトンネルが多い。
そして郊外に出るや最高速へ。は、は、速い…。速度計がないので正確には分かりませんが、新幹線に慣れている人でも速さは実感できるはず。
ずっと直線という感じですが、たまにあるカーブではやたら横Gがかかるのでテーブルに飲み物を載せているときは注意が必要です。
そして3時間後、定時に我らが終着駅ボルドー(Bordeaux)へ到着、やりますな。
今回乗ってみて印象に残ったのが、このステッカー。大人の国フランスでも携帯電話向けのマナーは必要みたい。左が客席の上に貼ってあるもの、右がデッキの壁に貼ってあるもの。電話はダメ、ここならいいヨ、という意味と思われますが、それにしてもこのキュートなデザイン。愛されるキャラクターを作ることにかけて日本は世界一でしょうが、ちょっと真似できないセンスです。
行きは良かったのだけど、帰りの便では列車の到着が15分遅れると待たされる。アナウンスはフランス語だけなので、この情報は他の人の会話を盗み聞きです。結局我々の列車は来ず、遅れていた前の便に無理やり乗ることに。当然席の指定はなかったのですが、開いている席に座れたのでまぁいいか。
運行本数は圧倒的に少ないくせに、定時運行を維持できないなんてやっぱり実用面では新幹線にはかないませんね!センスは別として。と、外国に来るとやたら日本の肩を持ってしまう私なのでした。