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1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
M・グラッドウェル 著

例えばAかBを選ばなければいけない時に、後悔するありがちな展開として

Aがいいのではと直感的に思う
いやBがいいかと思い悩む
散々悩んで結局Bを選んだりする。
結果的にAを選んだほうが良かったことが判明する…

ここでは自分の直感であるAを選ばなかったという後悔と、あれこれ悩んだ時間が無駄だったという後悔が生まれます。

ここでのポイントはBを選んで、それが失敗だったことはしょうがないと受け入れられることです。どちらにしても選んでみないと結果は分からないわけですからね。

ということで直感での選択が結構正しいものですよ、という話がいろいろ載っているのがこの本。なかなか面白いです。

考えてみればやるやらないをすぐに判断できる人を、一般的に人は評価しますね。中々決断できない人は優柔不断だとか言われて、いい印象を残しません…。特に男だと。

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ヒトラー・コード
エーベル.H

一見するとヒトラーに関する暗号の話?という感じですが、これは邦題だけです。内容はスターリンのためにまとめられた、ヒトラー側近が見たヒトラーの日々。

ヒトラーは妻(自殺直前に結婚した)のエヴァ・ブラウンと共に地下壕で自殺したらしいのですが、スターリンなど多くの人はそれを信じていなかったらしい。

ナチスに関しては残党が南米に渡って、今でも活動を続けているとか!いろいろと過大な憶測があるようです。ヒトラーのDNAは採取済で、クローンを作るとか…。

この本を読む限りでは、ヒトラーも疲れた(特に戦争後半)普通のおじさんであり、影武者を用意して、自分だけ逃げたという感じは受けません。

ということで歴史の一面を見るという感じでは大変興味深い本です。厚いですが、読みやすいです。

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物理学者、ウォール街を往く。―クオンツへの転進
エマニュエル ダーマン (著), Emanuel Derman (原著), 森谷 博之 (翻訳), 長坂 陽子 (翻訳), 船見 侑生 (翻訳)

大変興味深い本ですが、肝心の金融に関する数式は予想通りさっぱり分かりませんでした。生まれ変わったら、物理学者になってみたいものです。

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永遠の旅行者 (上)
永遠の旅行者 (下)
橘 玲 (著)

永遠の旅行者(Perpetual Traveler, PT)の話はずいぶん前に聞いたことがある。単純に言うとひとつの国に長居せず、それによりどこにも居住していないことからどこにも税金を払わなくていいという話だ。なんとなく憧れる話である。ゴルゴ13なんてPTそのままか。

現在では大抵のものはデジタル化出来る。必要なものをすべてノートPCに入れて、後は少しの着替えだけを持って世界中を好きなところに滞在して仕事をするなんてたまらん。作家とか場所に縛られない仕事の人なら出来ますね。でも家族がいたら当然無理。

この本はそのPTである元弁護士に、20億円の遺産を1円の税金も払わずに孫娘に相続させたいという依頼が来る話です。

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キリストの勝利 ローマ人の物語XIV
塩野 七生 (著)

この最終話を読まない(観ない)うちは死ねないなというものがあって、それはゴルゴ13とかガラスの仮面とかStar Warsであったりします。ただStar Warsは昨年完結しちゃいましたね。あとすみません、ガラスの仮面は実は読んでません…。

そしてもうひとつがこの「ローマ人の物語」。1年に1冊発売で、15巻まで。今回が14巻なので次回で終了です。今回はローマ帝国の誕生から歴史は過ぎ、かつての栄光はどこへやらという感じで話は進みます。そしてキリスト教の台頭。

日本人がみていつも不思議なのは、なぜ欧米でのバチカンの扱いがあれほど大きいのかということ。しかしこの本を読むとよくわかります。当初ローマ皇帝はローマ神における最高神祇官を兼ねていたが、キリスト教の台頭によりローマ皇帝自身がキリスト教徒となるとただの羊となってしまい、キリスト教の司教には頭が上がらなくなってしまう…。このあたりがカノッサの屈辱につながるようです。

それとキリスト教は一神教にも関わらずなぜ聖ペテロみたいな聖人が多いのも疑問でしたがこの本を読むと納得。キリスト教の今日は司教アンブロジウスあったからこそなのかと感じるのでした。

ローマ人の物語を読むとイタリアに行きたくなりますね。だいぶご無沙汰です。

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姑獲鳥の夏
京極 夏彦 (著)

ずいぶん前に友人に薦められたのですがやっと読みました。そして、確かに面白い。

暗い話といってしまえばそれまでだけど、精緻な文章と理屈っぽい話に驚く。出版社に持ち込んだら3日後に契約の電話がかかってきたという話もうなずけます。

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コリン・ウィルソンのすべて〈上〉―自伝
コリン・ウィルソンのすべて〈下〉―自伝

コリン・ウィルソン (著), 中村 保男 (翻訳)

コリン・ウィルソンといえば殺人事件とかオカルトとか関連のやたら分厚い本を書くというイメージで、偏屈なイギリスのじいさんと勝手に思い込んでいたがこの本を読むとぜんぜん違うということが分かる。

自殺を考える青年時代から始まり、モテモテ自慢になったり、年がら年中銀行残高を気にしていたりとやたら面白い。コリン・ウィルソン ファンの方にはぜひお勧め。

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ザ・サーチ グーグルが世界を変えた
ジョン・バッテル (著), 中谷 和男 (翻訳)

ここ数年Google無しの生活は考えられないようになっているが、そのGoogleについて色々知りたいのであれば大変参考になる本。

使い始めてしばらくはまだ広告のなかった頃で、どうやって稼いでいるのか疑問だったがやはりその時は儲かっていなかったらしい。当たり前か。その後、AdWordsなどではちゃめちゃに売上が伸びて現在にいたるのはご存知のとおり。

ちなみに英語、ドイツ語に続いて日本語は3番目に利用頻度が高い言語らしいです。

著者のSearchblog

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ルービン回顧録
ロバート・ルービン (著), ジェイコブ・ワイズバーグ (翻訳), 古賀林 幸, 鈴木 淑美

クリントン政権、今となっては懐かしいですがその頃の話が面白いです。最後の方は経済政策に関する話がたっぷり。読むのにやたら時間がかかった本は久しぶりでした。2005年にかなり話題になった本ですね。

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プロファイリング・ビジネス~米国「諜報産業」の最強戦略
ロバート・オハロー (著), 中谷 和男 (翻訳)

個人情報の流出は日本でも問題だが、アメリカでは911以降大変なことになっていますよというのがこの本。

それまではプライバシーを保護すべきという考えが強かったのに、2001年10月に可決されたアメリカ愛国者(Providing Appropriate Tools Required to Intercept and Obstruct Terrorism)により、テロリストを防ぐためには多少のことは目をつぶりましょうとなった。そしたら大変なことに…。民間のデータ収集会社が膨大な個人情報を蓄積し、それを個人ごとに分類することで誰がどこで何をしているのか筒抜けになっているということ。

この本に載っている民間の会社はこれら。

Acxiom
ChoicePoint
Identix
LexisNexis

そしてこれらの情報がうまく利用されないことにより、犯罪者や容疑者と同姓同名というだけで飛行機に乗れない人が続出しています。

航空機乗客の監視リスト、無実の一般市民まで多数足止め(上)

たとえば私の指紋は日本政府は把握していないが、アメリカに行くと何月何日にどの便でアメリカに入ったか、どのホテルに泊まったかに加えて指紋と顔写真が少なくとも保存されます。それに加えてアメリカ発行のクレジットカードを使うとその期間に何を買ったか、何を見たかがすぐに分かっちゃいます。

そしてこれからRFIDが発達するともっと大変なことになるみたい。未来は暗いのかも。

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